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Soin News

東洋医学における問診

問診とは、患者やその家族に、現在かかっている病気の状態や日常生活の様子などをたずねて、診断することです。
問診ではまず、患者の主訴をきき、ついでその発病の時期・原因・経過・既往歴などを聴くとともに、他の症状などの情報を注意深く質問し、病気の原因や病処を探っていきます。
西洋医学との問診で異なる点が、主訴とまったく関係なさそうな飲食、居処などの生活状況や、性格の特徴などの情報を集めることが東洋医学の問診では重要とされています。東洋医学の病理の考え方が、内因・外因などの原因から、臓腑や経絡の変動などが起こり、その患者の総合的な偏移・変化によって病気になるとし、患者の主訴は、その結果生じたものと考えられるからです。
例えば、主訴が「不眠」の患者様でも、問診によってどの臓腑・経絡の変動によって起きたのか追及することによって治療穴や治療方針などが異なります。

東洋医学では明代の張景岳の「十問歌」が問診の範囲と順序を簡潔に要約しています。
「一に寒熱を問い、二に汗を問う。三に頭身を問い、四に便を問う。五に飲食を問い、六に胸を問う。七に聾、八に渇ともにまさに弁ずべく、九に脈色により陰陽を察し、十に気味より神見を章かにす。」

西洋医学における「診断」という行為は、医師が患者を診察し、その病状を判断し病名を決定することであり、治療法を指示したり、選択・決定するものではありません。
東洋医学における診断は「診断即治療」といわれ、病名を確定すれば、それがそのまま治療法と結びつき治療の指診を導きだします。
「診断」の意味は西洋医学においても東洋医学においても同じですが、すでにある治療法のうち、どの治療を選択するかという点が異なってきます。
西洋医学における診断は、「病名を明らかにすること」であり、細かく分析的に追求していく方法です。そのために、複雑な病態、さまざまな原因が複合して発病している場合や、初めてぶつかる症例などの場合、診断がつかないことがあります。
これに対して東洋医学は、経験や直感により試行錯誤を繰り返して、先に治療法を開発し、開発された治療法にはどの病態がもっとも適合するか、という研究を繰り返してきた過程があります。東洋医学での「診断」の目的は、病の原因を追究することと、どの治療法を選択するかの二点であり、診断の最終的な目標は治療法の決定にあります。

東洋医学での問診は、患者様からすると治療とは関係のないことに思えるかもしれませんが、主訴の原因を追究するだけでなく、どの臓腑・経絡の変動なのか、寒熱や虚実はどうなのかを明確にするための問診です。
主訴とは関係のないささいなこともしっかり鍼灸師にお伝えください。